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[5]体育館(2003/11/18 19:23:36
クールシェンヌはもともとは県立橿原高校の合唱部だったんですが、その橿高が来年、創立30周年を迎えます。
その記念式典の後に講演があるらしいのですが、その前座(?)で歌ってくれないかと、この春にお話を頂戴しました。今ではOB合唱団ではなくなっているし、地味なグループですから・・・とお断りしようかとも思ったのですが、「私たちが今在るのも橿原高があってこそ」との思いから演奏させていただくことにしました。

細かい打ち合わせをしている中で、「ところで会場は?」と聞くと、「県立橿原体育館です」とのこと。え〜っ!無理や〜そんなん!
今日、私が今勤務している高校の「創立30周年記念レスリング招待試合」(うちのレスリング部は全国レベルです)っていうのがあったんですが、その会場が橿原体育館だったんです。

私が中学の頃、バレーボール部員として(嘘ではありません)試合をしていた時とは変わっていて、随分きれいになっていました。が、ステージを見ると、さすがは体育館。表彰式や式典の演台を置くためだけに作られた奥行きの狭さ。反響板はもちろん無いし、4000人収容のアリーナは天井も高くって・・・と考えると「ちゃんと聞こえるの」と不安になってきます。「P.A.が必要かなあ?どこかで反響板の貸し出ししていないのかなあ」とか考えてはみるのですが、どうもイメージがわきません。「橿原文化会館に替えてください」ってお願いしてみようかなあ。あー不安不安。
でもまあ、どんな条件になっても、そんな風に声をかけてもらえるってありがたいことです。まさか自分たちが、もう一度橿原高の生徒の前で演奏できるなんて、シェンヌが生まれた当時は想像もしなかった。

私やメンバーの一部がお世話になった当時の合唱部顧問、真貝先生は今春ご退職されました。音楽はもちろん、学習にも、生活指導にも厳しく、だれに反発されようとも絶対に自分の意志を曲げない、頑固な、でも愛情豊かな、私が最も尊敬する先生です。
シェンヌがOB合唱団でなくなったことをお伝えした時は辛かったですが、それでもいまだにコンクールや演奏会の会場に足を運んでくださいます。
「あんたらだけで、よー頑張るなあ」
先生にとってはまだまだ頼りない生徒なのです。
もっと頑張らないとなあ・・・。

今あることは、すべて誰かのおかげ。
来年の母校の式典には「小さなご恩返し」のつもりで演奏させてもらおうと思います。

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