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[15]前回の話との整合性に欠ける話(2003/12/16 17:13:42)
クリスマスコンサートはなんとか無事終了いたしました。とてもいいお天気で、今までになくたくさんの方にお越しいただいて・・・本当によかった。
しかし、とにかく近いんです。え?あー客席(?)までの距離が、そう、とってもとっても近いんです。最前列は指揮をしている私の、いやもしかしたら私より前に一列目があったような・・・。あっ、それからとても響きが苦しい・・・ほとんどナマ声しか聞こえない。何も声を隠してくれるものはない・・・。
そんな言い訳したくなるほど、誤魔化しの効かないコンサートなんです。毎年聴いてくださっている、あるファンの方(?)の感想では「歌いこんだ曲と、そうでない曲の仕上がりの差が気になった」とのこと。
「不器用集団シェンヌ」の最大の欠陥、それは時間をかけないと曲が仕上がらないということです。だからコンクール前はコンクールの曲にかかりきりになるし、演奏会前は通常の練習の1.5倍〜2倍は時間をかけてしまうんです。
その一番の原因は、やはり私の練習の仕方にあるんじゃないかな。きっと効率が悪いんだと思います。ディテールにこだわりすぎるし、その結果一人ひとり歌ってもらってチェックしたりするもんだから時間が幾らあっても足りない・・・(何かこれって↓でも書いたような気が・・・)
「こだわり」といえば聞こえがいいですが、そうじゃなくって私自身が「細かい事を気にするタイプ」なんです・・・え?違うって・・・・?「小心者」?・・・あ、それそれ、それやね、きっと。
とにかくこの非効率な練習を何とかしないと、これ以上のステージ数をこなせなくなってしまいます。シェンヌのメンバーもあっぷあっぷの状態だから。
でもやっぱり私は出てくる音の「かたち」にこだわり続けたいんですよね。そう、美しい音に・・・。説得力のある音(楽器としての美音)だから聴き手を惹きつけられるし、想いが伝わると思うんです。これは多少乱暴な言い方ではありますが、しかし妥協したくないし、そして何よりも大切にしたいことなんです。だから時間がかかってもひとつひとつの原石を磨き続けたいんです。もちろん、それが宝石ではないかもしれないと分かっていても・・・です。
あ、そうそう、最後に訂正しておきますね。「不器用集団シェンヌ・・・」は、「不器用指揮者ウエニシ」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
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