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[29]春休み(2004/04/01 13:54:32)
学校は春休み。
もちろんそれは生徒の話で教員は出勤です。しかしまあ生徒も来ないし休暇もとりやすいのを利用して、先週末、愛媛、松山に行ってきました。

JYC(ジャパンユース合唱団)の松山公演。それに向けての合宿練習を公開されるとのことで、とても興味を惹かれ、三日間の公開日の内、二日目、三日目を見学させていただきました。

そもそもWYCとAYCを経験したメンバーによって構成される合唱団だそうで、それぞれ個人のレベルは大変高く、高度な演奏技術を要求される曲もわずか三日で仕上げてしまうことにまず驚かされました。音楽大学出身者、合唱指揮者、作曲家、など内外で活躍する若い音楽家が中心になっていて、音楽的な知識の豊富さや発声技術の高いことはもちろんのこと、音楽作りにかける情熱も相当なもので、練習中も気づいたことをどんどん質問したりまた、自分の考えやアイデアを提案したりと、いわゆる「意識の高い」人の集まりであることにも感心しました。

松原千振先生、佐藤陽三先生のご指導はもちろん、その多くの時間を曲の骨組み作りに費やさざるを得ないわけですが、慌てる様子もなく、メンバーとのやり取りを繰り返し、非常に的確にポイントを押さえた練習の運び方で、実に無駄がありません。
それでも「あと一日あればなあ」と思う箇所もありましたが、そこは若くても経験豊富なメンバーのこと、27日の本番では危なげなく「無事」に演奏されました。

声のトーンはよく統一されているように聞こえましたが、実は微妙な主張のぶつかりが垣間見られて、ハラハラすることもありました(笑)もちろんアマチュア合唱の分類に入るんだろうとは思いますが、中身的にはプロフェッショナルに近いのかな。そのせいでしょうか、あれだけ長時間練習を見学させていただいたのに「しっくりこない」ものを感じてしまいました。
早い話が、「参考にならない」わけです。真似る事すら出来ない、我々の活動とは別次元のものなのです。

しかし彼らはあの合宿に向けてどれだけの準備をしてきたのでしょうか?
あのメンバーと歌いたい。あの緊張感の中で歌いたい。あの指揮で、密度の高い練習を・・・という強い思いから、彼らは集まってくるのでしょう。
求めるもの、欲するものがそこにあるから。プロもアマも関係ない、我々を自然と突き動かす基となるもの。決して真似る必要もない純粋な意識。

JYC HP[Click]

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