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[47]この、夏。A(2005/08/20 17:06:03)
「コミュニティコンサート in 奈良」(7/31)
合唱シンポのちょうど中休みの日。会場はJR奈良駅前に位置する「なら100年会館」中ホール。お話を頂いた段階ではカナダのプロ合唱団と、三重のご存知ESTとの3団体によるジョイントコンサートということでした。ESTさんとは比較的お近くのグループでもあり、また宝塚のコンクールなどで色々とお世話になりっ放しのお付き合いをさせていただいています。昨年のフレンドシップコンサート以来のジョイントとなります。
さて、カナダ。さぞかし都会的な香りがするんだろうな。いかにも上手そうなイメージ。ジャズなんかもサラッと、ビシっと決めちゃうんだろうな・・・そんなイメージ。「おい、カナダ人ってフランス語も話すんだよな?じゃ、フランス語の曲、歌ったらいつもの出鱈目な発音、ばれちゃうんじゃないかい?」「おお!やばいやばい!じゃとりあえずは絶対ばれない日本語と、それから、エーと、じゃラテン語ね・・・あとは英語なら大丈夫かな?」「おい、バカ!英語、もろ、アウトじゃん。」そんなくだらない問答を自分の頭の中でやっていて、なんてレベルの低い発想なんだ!とついつい嘆きたくなるような、そんなイメージ・・・。
で、結局ビビッていたこの合唱団の来日がキャンセルになって、「コンゴの合唱団になりました」って、おいおい、じゃ何語がダメなんだよーー?
ちょっぴり本音を言えば、アフリカの合唱団に変わったって聞いたとき、アフリカの音楽と合唱がどうも結びつかなくって残念な気持ちになってしまっていました。私たちが普段取り組んでいるのはほとんどがヨーロッパの音楽だし、できれば欧米の合唱団と交流してみたいな、と思っていたことも事実です。
でも、結果的にはどこの国の合唱団であろうとよかったのだと思います。
素晴らしい体験でした。前々日には京都コンサートホールでのラ・グラースの演奏に触れ、あの、聴衆を熱狂させるパワーを感じ、コミュニティーコンサートもきっとエキサイティングなものになるだろうと確信しました。
音楽の持つ根源的な魅力。つまり、それは生活の音であり、心の叫び、感情の発露であることを思い出させてくれた気がします。
私たちがあの歌を歌えるはずがないし、歌う意味もないと思います。私たちの知らないところで彼らの歴史とともに育まれてきた音、それはまさしく「音楽」。
打ち上げのレセプションパーティーでの交流も楽しかった。そして最後にその場で歌ってくれた「音楽」を聴いて、なんと多くのものを彼らから教わったのだろうと、感謝の思いでいっぱいになりました。彼らがそれを通して語りかけてくれるもの、言葉を超えたメッセージ・・・いやいや、そんなもんじゃない。
「今、まさにこうして、共に生きているということを実感すること!」
この機会を与えてくださったすべての方々に、心よりお礼申し上げます。
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