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[56]アンサンブル発表会(2006/02/28 15:20:04)
大きな本番がない、ということでこの時期は「シーズンオフ」と言えるのかもしれないですが、実際は5月の演奏会の準備が始まっていて「ほっと一息」なんて言ってる場合じゃない。でも本番が減ることでモチベーションだけでなく技術的な精度までダウンしちゃうのもこの時期なのです。一年で一番苦しい季節。何とかしなければ・・・。
ということで先日「第2回団内アンサンブル発表会」をしました。
「指揮者に向かって歌う」のではなく、自分たちで作った音楽を積極的な歌いかたで客席に届けるためには?そして生きたアンサンブルを作り出すためには・・・?というような「課題」を出しておいて、練習の合間を見つけて秘密練習した成果を発表しました。
30人の団員を5人6グループに分け、選曲、曲作り、練習計画などをすべてグループ任せにして取り組みました。
より良い条件で、ということで小さなホールを借りて、また外部から審査(講評)の先生をお呼びして、そしてそれを「公開」の形で実施。1パート一人であることのプレッシャーに加えて、公開されるということには随分抵抗があったようですが、どのグループもそれなりに期待に応えてくれて、「生きた表現」へのアプローチを試みようとしていました。
自分たちに足りないものを補ったり、苦手なものを克服したりするための基礎基本を高める取り組みは、シーズンオフにじっくり時間をかけて・・・というのも一つの方法だと思います。ただオン・オフがはっきりしていない活動の中ではそのための集中した練習時間を確保することは難しい。
若い新しい団員をじっくり育てたいし、定年退職後に入団した合唱初心者にももっと自信を持って歌えるようになってほしい。
そのためには本番のステージ数を減らしてでも練習の中身を見直す時期にきているのかもしれない。
結果的にアンサンブル発表会は成功でした。ただ大切なのはその取り組みがこれからの演奏にどう生きるかということだし、何より一人ひとりの歌う力が合唱団の力となっていることに気づいてほしいということです。
「いつも後ろで歌っているあの人の声」を「初めて聞いた」ような新鮮さ。
「誰かの陰に隠れて聞こえないと思っていた」あの人は実は「すごくみんなをリードできる」ということに気づいたこと。
そんな他を知る機会であるとともに、自分も「こんな存在です」としっかりアピールできたのではないでしょうか。
はにかみながらも、互いに視線のずれた引きつり笑顔でコンタクトしながら歌おうと頑張っていた姿。初めて見たよ。
お疲れ様。
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