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[67]第9回演奏会(2007/05/23 17:59:59)
なんだかエラくしんどかったです、今回の演奏会。
創立10周年で第1回の演奏会を開いて、その後隔年ペースで20周年に第5回。さらにその後は毎年、定期演奏会っぽくなって今年25年目で第9回。
結構、地道なペースですなあ。

橿原高校コーラス部時代には、一度も演奏会をさせてもらえなかった。それは顧問の先生のお考えで「自分たちから一方的に発信する演奏(会)」ができるのは「相応のレベルに達してから」だとか仰っていたのをよく覚えています。
「相応」のその基準はいまだによくわかりませんが、例えば「コンクールでの結果」であったり「歴史や伝統」の必要性を強調されることも多かったです。

その考えが体に染み付いている一部のOB団員は、今でも相変わらず演奏会の定期化には慎重です。一応、全国コンクールで金を取ったら毎年開催でいこう、という目標みたいなものがあって。しかし実際その通り実践しているのって、ちょっと気味悪いかも・・・。

でも演奏会の位置づけとかその意義とかは、回を重ねる毎に、よりしっかり考えないとだめなんだと思います。ただ「演奏会でしかできない選曲」みたいな発想とか、コンクールクオリティ、演奏会クオリティに違いが生まれてしまっていることって、実は演奏の方向が「内」を向いてしまっているからじゃない?結局、誰のために、何のために歌うんだ?ということに対する答えはそこにはないのです。

練習中によく「演奏に対する責任」を求めます。先日の打ち上げでは「楽曲に対する愛着」を深めてほしいとも話しました。
しかしそれはまだ、「音楽と向き合っている段階」なんだと思います。
演奏者として絶対に必要でありながら、私たちに最も欠けているもの。それは
「自分たちから発信する」意識。いや「決意」。
その意識改革があれば「適当に歌ったり」「ごまかしたり」「びびったり」「気持ちにムラがあったり」ましてや「さぼったり」・・・ということはなくなると思う。

来年は25周年、第10回演奏会です。確かに合唱団としての節目のイベントになるだろうけど、中には10年目の人、5年目、2年目の人もいるわけで、すべての団員がそれぞれの想いで、私たちの音楽の発信者となってほしいと願います。もちろん、その意味では来年はひとつの「ゴール」ではなく、新しい方向性のスタートの年と位置づけようと思います。

とにかくお疲れさまでした。
演奏については、また次回。


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